
チェルノブイリ原発事故で汚染された村の暮らしや、市井の人々を撮り続けた写真家で映画監督の本橋成一(もとはし・せいいち)さんが、2025年12月20日、老衰のため死去した。85歳だった。葬儀は本人の希望により近親者で営んだ。遺族によると、3月にお別れの会を行う予定だという。
1940年、東京都中野区生まれ。68年、炭鉱労働者を追った「炭鉱〈ヤマ〉」で第5回太陽賞を受賞し、写真家としてデビュー。その後もサーカスや上野駅、築地市場などを題材に写真集を出版した。
91年からは、チェルノブイリ原発事故によって放射能汚染の被害にあったベラルーシの地域に通い、地域に暮らす人々の様子も記録してきた。
この地をめぐって95年、写真集「無限抱擁」で日本写真協会年度賞。97年に「ナージャの村」でドキュメンタリー映画を初監督し、02年には「アレクセイと泉」で、第52回ベルリン国際映画祭ベルリナー新聞賞を受賞するなど国内外で高い評価を受けた。
90年に有限会社ポレポレタイムス社(東京都中野区)を設立。同社が03年から運営する映画館「ポレポレ東中野」の立ち上げに関わった。
ポレポレ東中野では、1月17~22日に本橋さんが監督した映画「ナージャの村」「アレクセイと泉」「アラヤシキの住人たち」を上映する予定。






